先日,中学3年生はNHKアナウンサーの村上由利子様を講師としてお招きし,「災害時の声かけ」をテーマに防災に関する講演を行っていただきました。

NHKでは災害時の放送訓練を行なっており,その時に意識をしているのは「どのような呼びかけが避難の意識に繋がるのか」だそうです。
ある調査では,避難警報が出ているのにも関わらず実際に避難するのは0.5%ほどの人しかいないそうです。
生徒たちもあまりに低い数字に驚きを隠せないでいました。
NHKの訓練の様子を動画で見させていただき,ただ単に情報を流すのではなく感情を込め,ときには冷静に語りかけることで避難を促していました。

講演では,この衝撃的な数字は「自分は大丈夫だろう」という「正常性バイアス」というものが関連していると仰っていました。
だからこそ,その正常性バイアスを取り払う呼びかけが重要となります。

講演の後半では生徒たち自身が,誰かに避難を促すにはどんな呼びかけが有効なのかを考えました。
特に離れて暮らす人にどんな声をかければ避難することに繋がるのか,生徒たちは周りと相談しながら色々な声かけの言葉を考えました。

日本は災害の多い国であり,防災の意識を常にもつ必要があります。
だからこそ,自分だけでなく自分の大切な人を守るために何ができるのか。いつでも考えていきたいです。